plum滞土録

毎日のこと

津村記久子さんが好きです(タイトルで告白)

今日はどんよりとした空模様だけれど、在宅勤務だったので心は軽かったです。

通勤時間はそんなに長くないのだけれど、満員電車はやっぱり苦痛なので、それがないだけでずいぶん楽!

満員電車で潰されること自体よりも、あのぎゅうぎゅうに詰まった車内にえいやと乗り込んでいく瞬間に、ものすごく精神と体力を消耗している気がします。

 

在宅だったので今日一日パソコンに向かってデータ分析をしました。在宅は集中して仕事ができるので助かるけれど、お菓子の誘惑についつい負けてしまいそうになるので注意が必要。今年こそ痩せるぞ!と意気込んでいるので頑張ります。

 

ダイエット中ゆえお菓子が息抜きにできないので、最近息抜きとしてもっぱら読書をしています。

 

私は、津村記久子さんという作家さんが大好きで毎年一回は同じ作品を読み返しています。何度読んでもその素晴らしさにため息をついてしまう!

大ドンデン返しや壮大なラブストーリーがあるわけでは全くない、労働者の日常生活、といった態の小説が多いのだけれど、モノの見方とか、表現の仕方とか、文章のリズム感とか、そういうのが本当に本当に好きで、「声に出して読みたい日本語」にいれてほしいと常々思っています笑

 

楽しい気持ちの時も凹んでいる時もイライラしている時も、とにかくどんな気分の時でも読めるし、読むと絶対気持ちが和らぐので、もう精神安定剤みたいに常に津村記久子さんの本を鞄の中に入れています。

会社で辛いことがあった時、夜中にリビングでぼそぼそ津村記久子さんの本を音読していたら、トイレに起きてきた夫に本気で怖がられたこともあります。その節はごめんよ夫。

 

ただ万人受けするかと言われればそうではないかな、という感じもあって。響かない人には「結局何が言いたかったの?」という感想を持たれるかもしれません。

 

以前読書好きの姉に強力に薦めて、読んでもらったのですが、彼女には全く響かなかったようで、後日「津村記久子が好きならきっとこれも好きじゃない?」と言って、ある小説を貸してくれたのですが、もうそれが全っ然違くて!天と地ほど!違くて!

これのどこに津村記久子作品との共通点が…?という感じの、要は私にとってはつまらない小説だったのですが、でも津村記久子の良さが分からない人にとっては、同じに見えるのかと思って、ショックを受けたと同時に、人によって見えてるものが本当に違うのだなぁと改めて感じたのでした。

 

私がつまらないと思った小説にものすごく感動する人だっているはずで、だから好き嫌いとか感動のある無しに正解なんてないんですよね。それは本当に当たり前のことなのに、時々誰かに「なんでそんなふうに感じるの?おかしくない?」みたいに思ってしまうことがあるので、そういう時はいち早く自分の傲慢さに気づいて恥じたいと思います。

 

自分の好きなものを他人も好きと言ってくれたらすごく嬉しいけれど、自分の好きも相手の好きも同じくらい尊重していきたいです。

他人がつまらないと言ったところで自分の好きなものは少しも損なわれることないし、その逆も然りですよね。

 

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↑毎年読み返している津村記久子作品。でもまだ全作品を集め切れてないので、今年は全部集めるぞ!

 

津村記久子さんは芥川賞太宰治賞、野間新人文学賞織田作之助賞、川端康成文学賞紫式部文学賞など数々の賞を受賞している方なので、少しでも!興味があれば!読んで!ほしい!!!(結局強力に薦めている)

 

ブログでは津村記久子作品の名言とか感想とか、そういうのもちょこちょこ書いていけたらなと思っています。