最近、6歳の息子に読み聞かせています。
私自身は子供の頃にハードカバーで読んでいたのですが、挿絵がほとんどないこの文庫版でも、息子は興味津々で聞いているので、改めて素晴らしい物語なんだなぁと感じています。
↑子どもの頃愛読していたハードカバー版。表紙の人形も中の挿絵も最強に可愛い。
夢中になって読んでいたのは10歳くらいまでだと思うのだけれど、未だに、20円のガムを買ってくれない理不尽さ対するモモちゃんの怒りとか、おいしいくまさんの作るおかゆのとろりとした感じとか、そういうものを肌感覚として思い出せるかんじがあります。
また、大人になってから改めて読むと身につまされることもたくさんあります。ママがパパと離婚に至るまでの苦悩や、死別の悲しみなどが、何も説明されてないのにちゃんと語られているんですよね。
パパの靴だけが帰ってくるというエピソードとか、今読むと本当に苦しい。
闇を避けるのでなく、光も闇も区別されることなく一緒くたになっていたのが子ども時代だったのかもしれないと、今振り返ると思います。