西加奈子を読んでいるという話を姉にしたら、貸してくれました。
「面倒な精神状態」の時に書いたと西さんがあとがきで語っているように、前半、主人公がとにかく鬱々としています。
でも、「人の目が気になりすぎて、みんなが自分を非難しているように感じてしまう」「人に嫌われないような行動をとり続けた結果、本当の自分がどういう感情を抱いているのか分からなくなった」という主人公の状態に、
分かりみが強すぎる…!!!
となってしまった私の精神状態もどうなのか。
とにかくそういう屈折した思いを抱える主人公にはげしく肩入れしてしまったので、後半どんどん活力を取り戻していく姿に、なんだかおいてけぼりをくらったように感じてしまって、あまりのめり込むことができませんでした。
また何年後かに読み返したら、違う感想を持つのかも。