plum滞土録

毎日のこと

ペラペラがいい

ある芸人さんが相方に向かって

「お前は大学を卒業しているけれど、学んだことと関係ないお笑いの仕事に就いて、結局今は大学出てない俺と同じ給料を貰ってるんだから、学費の無駄だったな」

みたいなことを言っていて、それはもちろんネタとしての発言なんだろうけど、すごくびっくりしてしまった。
 

「学んだことを活かす」とか「人脈を築く」とか、そういうことに未だに嫌悪感を感じている自分にびっくりしたのかもしれない。

 

人生を階段のようには感じられなくて、ただ広い平面をずっとうろちょろうろちょろしているイメージ。

でもそれは全く悪い感じじゃなくて、うろちょろする中でふいに過去に通った道の上に立って、あの頃見ていた景色に瞬間的に出会える可能性を秘めた感じ。

 

過去を下に見てひたすら上を目指す、みたいなのは疲れるし、なんだか悲しい。

成長なんてしてないし、ただ通り過ぎていく日々を堪能しているだけ、というのが好きで、自分はそれを虚しいと思わない性質なのだろうなと思う。

 

側から見たら、ぺらっぺらの人間に見えるんだろうけれど、今まで経験してきたこと全てを吸収してたら、もうその重さで動かなくない?

ぺらぺらの方が調子がいい。あくまで、自分は、という話だけれど。